国産機の脇役たち
『日本語環境でMS-DOSが利用できる』というソフト資産の土台に支えられ一時代を築き上げた国産機といえば、 NECのPC98シリーズです。そのPC98シリーズも、Windows95の登場で本格的なDOS/V機時代が到来すると 終焉を迎えていくこととなります。その終末期のシリーズがPC9821。それが我が家の脇役達です。
Dr.KのPC歴は学生時代に遡ります。当時はi386、i486といったCPUでMS-DOSを駆っていました。 その後、就職して大変お世話になったのが、Aile La10/S8とLavie Nr15-S14Fです。 B5版のAileは、今もちょっとした自宅外での作業のときはお世話になったりしています。 Pentium100というところも、なんかかわいい。(Intelじゃねーか!)
これらのPCは、他のメーカーと比較して決して性能が良かった訳ではありません。 むしろ、富○通FMVのDOS/V機の方が使い勝手が良く、キータッチもカッチリ感がありました。 しかし、PC98はそれらのPCの中では、非常に綺麗な画質でした。今でも綺麗だと感じます。 少々癖がありますが、寧ろ、そのようなPC98がDr.Kは好みでした。
Aile La10/S8
諸元 | ||
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![]() | CPU | Pentium100MHz |
ディスプレイ | 10.4インチTFTカラー液晶 | |
ウィンドウ アクセラレータ | Trident社製 Cyber9320 | |
メモリ | 最大72MBへ増設 標準8MB | |
ハードディスク | 800MB内蔵→2GBに換装 | |
フロッピィディスク | 外付け3.5インチ(3mode対応) | |
サウンド | PCM録音・再生機能 |
このノート、ハードディスクはビルトインタイプで単純に換装することができません。 CD-ROMドライブもないため、OSのインストールはFDドライブもしくはDOSで動作させた SCSIカード経由の外付けCDドライブを使用するしかありません。
そもそも、800MBのハードディスクでは為すすべがないため、ノートを分解し、 Win95の限界である2GBのハードディスクに無理矢理換装してあります。 そのハードディスクにはWin95のインストールファイルを予めコピーしておき、OSのインストールを楽ちんに。 OSさえインストールしてしまえば、FDのないアプリケーションもネットワーク経由でインストール可能です。 ウインドウアクセラレーターのドライバもNr15のものを使用し、800×600の表示を可能にしました。
Nr15-S14F
諸元 | ||
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![]() | CPU | Pentium150MHz |
ディスプレイ | 12.1インチTFTカラー液晶 (800×600ドット、 最大1,677万色) |
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ウィンドウ アクセラレータ | Trident社製 Cyber9385 | |
メモリ | 最大90MBへ増設 標準16MB | |
ハードディスク | 1.4GB→2GBに換装 | |
CD-ROM | 平均10倍速 | |
フロッピィディスク | 外付け3.5インチ(3mode対応) | |
サウンド | PCM録音・再生機能 | |
FAXモデム | 33.6Kbps(データ) /14.4Kbps(FAX)内蔵 |
Aile La10/S8に比べるとCPU、メモリとも能力が高いのですが、如何せん大きいため、今では出番がありません。 しかし、若かりし頃に職場で使った思い出のPCであり、処分することができません。