事件は漁港で起きている
漁港でのマナーの悪化と釣り禁止について、Dr.Kなりの考えを述べてみたい。
Jr.Yと行く!釣紀行の釣り日記を時系列で再確認してみると、釣り人気の沸騰につれ、マナーの悪い釣り人が増加する。 以前から釣り禁止の漁港も存在していたが、マナー違反が増えると人気の漁港も釣り禁止になると、当時懸念していたことが後に現実となっている。
その後も釣り禁止の漁港は増える一方であることから、当時の懸念をそのまま引用するので、漁港利用の際は思い出してもらえると幸甚である。
2011/01/20 (Thu)
アジ釣りが盛んな外房の大きな港には、近年たくさんの釣り人が訪れている。私自身が驚くくらいだ。
最近、そこの漁師さんから釣り人のマナーが悪すぎると聞いた。曰く、
出航準備のため、タンク前の岸壁に給油の接岸をしようとしても、釣り人がどかない。 移動してもらうよう告げると、仕掛けを今投入したばかりだと。 また、釣りに邪魔だからといって接岸している漁船の係船ロープを勝手に外してしまう。漁船が沖に流されたこともある。 私自身も先日釣行したが、一般車乗入禁止の岸壁に多数の人が無秩序に車を進入させていた。
要は、漁港は漁師さん達の仕事場であるにも関わらず、釣り人が最優先という感覚なのだ。このような状況が続くと、この港の釣り禁止も恐らくそう遠くはないであろう。
確かに釣り人の言い分もあるかもしれない。 税金を投入して整備された漁港。釣り人は納税者。そう漁港は公共施設なのだ。
しかし、漁師さんも納税者。そして漁港の整備や管理には多くの漁業関係者の負担金が支払われている。更には漁協が単独で整備した施設や土地もある。何れにしても自分達の職場環境を良いものにしようとしてだ。 常識としては漁業関係者のために少し気を使うべきではないのか。
振り返って考えてみよう。 自分の職場にレジャーに興じる人が集まり、職場を汚すのみならず、仕事自体の邪魔をする。普通の職業人なら気分を害することを超えて怒るはずだ。
最近、激増する釣り人。釣りがメジャーになることは喜ばしいことだが、マナーの悪い釣り人が増えることは御免だ。 釣り場を少なくしてしまうのは、漁師さんではなく、このようなマナーの悪い釣り人であることを肝に銘じよう。
これ以上、釣場が少なくならないことを祈る。